
飲食店の集客方法10選!事例やアイディアを紹介
コロナ禍や、目まぐるしく変わる食べ物の流行などにより、揺れ動く飲食店業界。そのような中、なかなか集客が見込めない、集客ができていないお店も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、飲食店の集客方法やアイディアをご紹介します。新規獲得した顧客を常連にするための秘策や、集客アップの成功事例もここで押さえておきましょう。
目次[非表示]
- 1.飲食店が集客面で抱えている課題
- 1.1.コロナ禍によって生まれた新たなニーズへの対応
- 1.2.利用シーンや客層の変化への対応
- 1.3.顧客に店情報を直接届ける施策
- 1.4.効果的な情報発信
- 2.即効性のある集客方法とは?
- 2.1.メディアへの露出を増やす
- 2.2.SNSでお店の情報を発信する
- 2.3.クーポンや特典つきキャンペーンの実施
- 2.4.店頭アピールにも力を入れる
- 2.5.アナログな手段も有効
- 3.顧客はどうやって飲食店を選ぶ?
- 3.1.飲食店検索サイト
- 3.2.Googleマップの口コミ
- 3.3.SNS
- 3.4.テレビ取材を受ける
- 4.新規獲得した顧客を常連にするための秘策
- 4.1.ポイントカードを導入する
- 4.2.顧客管理システムを活用する
- 4.3.特別感やサプライズを演出する
- 4.4.価値ある商品・環境作り
- 4.5.限定イベント・キャンペーンを開催する
- 5.飲食店における集客の成功事例
- 5.1.効果的な割引キャンペーンを実施
- 5.2.Googleの口コミを活用
- 5.3.メルマガとSNSの使い分け
- 6.まとめ:コストをかけずに集客アップは可能
飲食店が集客面で抱えている課題
昨今、飲食店が集客面で抱えている課題はいくつかあります。どのような課題があるのか、見ていきましょう。
コロナ禍によって生まれた新たなニーズへの対応
コロナ禍により、店内の感染対策やテイクアウト、デリバリーといったニーズが高まっています。顧客はお店選びをする際、これらのニーズに対応できているかを重要視する傾向が強くなっています。つまり飲食店の集客においては、コロナ禍によって新たに生まれたニーズへ対応できているかが、大きな影響を及ぼすと言えるでしょう。
利用シーンや客層の変化への対応
新型コロナウイルス感染症の影響により、顧客が飲食店を利用するシーンや、客層に変化が出てきています。例えば、テレワークの浸透によりランチタイムや大人数での宴会、接待などでの飲食店の利用が減少しており、コロナ前のような集客が見込めません。一方、一人客やファミリー客には一定のニーズがあります。このような利用シーンや、客層の変化に対応しなければならないことも課題の一つです。
顧客に店情報を直接届ける施策
お店をリピートしてもらうためには、お店の情報を顧客に直接知らせることが有効です。そのためには、LINE会員やSNSのフォロワーになってもらうなどの手段が重要視されています。
効果的な情報発信
先述の通り、昨今では、新規顧客の集客だけでなく、リピート施策として、SNSや検索サイトを利用するお店が増えています。また、顧客属性や購買情報を取得し、顧客一人ひとりに合わせた情報配信をするお店もあります。それでは、効果的に集客するために何をしたらよいのでしょうか。
即効性のある集客方法とは?
ここでは、すぐに効果が出やすい即効性のある集客方法をご紹介します。
メディアへの露出を増やす
メディアへの露出を増やせば、新規顧客の獲得につながります。特におすすめなのが、地方のテレビや、地域のフリーペーパーなどです。そのほか、影響力の大きいブロガー、YouTuber、Instagramerなどに依頼することも有効な手段といえるでしょう。なお、このようなインフルエンサーに依頼する際の費用は、インフルエンサーのフォロワー数やSNSなどの条件により異なりますが、「フォロワー数×フォロワー単価」で算出されるケースが多く、フォロワー単価は3円前後が相場です。
SNSでお店の情報を発信する
SNSなどのツールを利用し、お店の情報を発信することも集客方法のひとつです。SNS利用者の目に留まるように、映える料理写真やサービス情報をアピールすることで、新規顧客はもちろん、既存顧客へも来店を促すことができます。
それぞれのSNSの利用方法やメリットは次のとおりです。
ユーザーは10~30代がメインのため、若い客層をターゲットにしたい飲食店におすすめのSNSといえます。おもに写真で情報を伝えるため、「本日のメニュー」や「入荷した新鮮な食材」、話題になりそうな「映える料理写真」などを投稿すると、集客につながるでしょう。ただし、魅力的な写真でなければ、毎日投稿しても集客につながる可能性は低いでしょう。
メインユーザーが40代以上のため、中高年齢層をターゲットにしたい場合に適しています。ほかのSNSと比べ、拡散性は低いものの、個人的な知り合いやつながりがFacebook上で多い場合などは、強みとなるでしょう。
また、有料ではありますが、広告を出すこともできます。
1回140文字の文章と写真を組み合わせ、気軽に情報発信ができるのがメリットです。また、ユーザーが多く、匿名であるため、バズれば爆発的な拡散を見せることがあります。
Twitterを使った集客アップ方法には、「アカウントフォロー&リツイートで○○サービス」、来店時に「Twitterを見た」と伝え、来店特典を提供する「Twitter限定クーポン」などがあります。また、Webサイトへの誘導を前提とした、企業向けの広告機能を活用するのもよいでしょう。
●LINE公式アカウント
お店とユーザーのコミュニケーションを作るサービスが「LINE公式アカウント」です。友だち登録をしたユーザーに、お店のキャンペーンやテイクアウトサービスといったメッセージを送ることができます。また、店舗のサービス利用を促すクーポンを発行・管理する「クーポン」機能や、 ユーザーがLINE上でショップカードを利用できる「ショップカード」機能などもあり、これらを活用すれば、集客アップを見込めるでしょう。
クーポンや特典つきキャンペーンの実施
キャンペーンサイトを活用し、割引率の高いクーポンを配布したり、飲食店専用サイトでギフト券などがもらえるキャンペーンを仕掛けるなども集客を増やす有効な手段といえます。
店頭アピールにも力を入れる
飲食店の場合、ふらっとお店に入る顧客も一定数います。そのため、店頭アピールに力を入れれば、そのような顧客層を取り込むことも可能です。
特徴的な看板やポスターなどを使うのが一般的ですが、黒板を使うのも効果が得られやすいのでおすすめです。例えば「本日のおすすめは○○産本マグロの刺身」や「今日だけ限定!生ビール350円」などアピールポイントを書きます。今日の売りやお店の売りがわかるように書くとよいでしょう。また、この方法なら、黒板とペンがあればできるので、看板やポスターに比べ、コストがかからないのもメリットです。
アナログな手段も有効
チラシの配布などはアナログな手段ではありますが、地域住民にお店をアピールすることができます。特に、SNSを利用しない客層にお店の情報を届けることができるのがポイントです。
また、チラシにお店のQRコードや、SNSのアカウント、LINE公式アカウントの友達登録を促す文言などを記載して、SNSを利用する客層を取り込む効果も期待できます。
顧客はどうやって飲食店を選ぶ?
ターゲットとなる顧客が飲食店を選ぶときには、どのように選んでいるのかを知ると、集客方法のヒントにつながります。
飲食店検索サイト
食べログやぐるなびといった飲食店検索サイトでお店を選ぶ顧客は多くいます。これらのサイトでは、地域や料理のジャンル、お店の評価などで数あるお店の中から、条件を絞ってお店を検索できるのがメリットです。また、口コミをチェックできたり、予約ができたりと利便性もあるため、飲食店検索サイトは人気があります。
Googleマップの口コミ
Googleマップで、「地域名」と「料理のジャンル」を検索すると、お店の位置情報とともに、顧客の評価、口コミを確認することができます。特に昨今では、Googleマップの口コミは飲食店検索サイトの口コミよりも信頼されているため、Googleマップでお店を選ぶ人が増えているようです。
SNS
InstagramやTwitterでお店を選ぶ人もいます。これらの顧客は、「#」「地域名」「料理ジャンル」を組み合わせて検索をかけて、お店を探していることが多いです。
特にInstagramでは、飲食店が提供する料理写真を掲載することができ、どのような料理が食べられるのかもチェックすることができます。
また、Instagramerやフォロワー数の多いTwitterアカウントを持つ人など、SNSで影響力のある人たちの投稿を参考に、お店を選んでいる人も多くいます。
テレビ取材を受ける
グルメ番組や夕方のニュース番組内でのグルメ情報などでお店が紹介されれば、多くの人が「このお店に行ってみたい!」となり、お店選びのきっかけとなります。
新規獲得した顧客を常連にするための秘策
新規顧客を獲得したものの、リピートしてもらえないということもよくあります。ここでは、新規顧客を常連にする秘策、顧客ロイヤルティを上げる方法をご紹介します。
ポイントカードを導入する
ポイントカードを導入することで、再来店を促し、常連になる可能性が高まります。ポイントカードには、初回来店ポイントや、ポイントが10個たまればプレゼント贈呈など、顧客にとって通いたくなる特典があります。
昨今は、デジタルのポイントカードを導入するお店が増えており、顧客はクーポンが受け取りやすく、お店側は管理がしやすいのがメリットです。
顧客管理システムを活用する
顧客管理システムとは、顧客の基本情報や予約・注文履歴などを記録・管理できるシステムです。導入することで、顧客の好みや来店頻度、属性を把握でき、それぞれの顧客に対してどのようなサービスを提供すれば効果的か、集客施策を考えることに役立ちます。
特別感やサプライズを演出する
人は、特別扱いされるとうれしいものです。それを利用して、顧客に特別感やサプライズを演出するのもひとつの方法です。
例えば、顧客の記念日や誕生日がわかっていれば、ウェルカムカードやデザート皿に一言お祝いのメッセージを書き入れたり、来店回数が5回になったらドリンクをサービスしたりなどの特典をつけるとよいでしょう。また、ポイントカードを発行し、30ポイント、50ポイント、100ポイントの順でステータスが上がり、ステータスに応じた特典がもらえるような仕組みを導入するのも有効です。
価値ある商品・環境作り
顧客にとって魅力的なお店にすることも重要です。魅力的なお店にするためには、顧客に価値があると思ってもらえるような商品や、環境を整えましょう。
具体的には、「また食べたいと思わせる料理」や「SNS映えする料理」「記憶に残る料理」を提供することです。それに加え、清潔な店内、居心地のよさ、シーンに合った空間演出、ホスピタリティが行き届いたサービスなど、お店の環境・雰囲気作りをすることで、常連客が増える可能性が高まります。
限定イベント・キャンペーンを開催する
限定イベントやキャンペーンを開催するのも一案です。期間が限定されている特別感から、「この機会に行ってみたい」「試しに行ってみよう」と感じる顧客も多いことでしょう。また、2回目の来店を促すためにも、この方法は有効だと考えられます。
具体的には、それぞれの季節限定のメニューを提供したり、雪が降った日や気温が40℃を超えた日だけ割引するなどです。
飲食店における集客の成功事例
飲食店における集客の成功事例をご紹介していきます。
効果的な割引キャンペーンを実施
さまざまな飲食店で行われている「クーポン提示で10%オフ」というキャンペーン。某飲食店も、集客のためにこのキャンペーンを行っていました。しかし、キャンペーン期間中にしか顧客が来なくなり、思うような集客や利益につながっていませんでした。
そこでキャンペーンはやめて、「10組に1組は半額」というイベントに変更。「半額」というインパクトから、集客がアップし、客単価も1.5倍ほど上がったそうです。
Googleの口コミを活用
営業歴が長く、地元住民から厚く支持されている飲食店の成功事例です。
こちらのお店では、常連客に「Googleに口コミしてくれたら、ドリンク一杯サービス」というキャンペーンを実施しました。口コミはどのような内容でもOK、正直な感想を書いてほしい、としたのがポイントです。常連客ですから、お店の良さやお店の人の人柄、おすすめの料理などを書き込んでくれます。その信頼できる口コミにより、集客アップに成功しました。また、MEO効果(Google検索で「地域名+料理のジャンル」で検索したときに、上位に表示されること)により、検索件数がアップしたことも、集客につながったと考えられます。
メルマガとSNSの使い分け
関東地方を中心に展開する居酒屋チェーンの成功例です。
この居酒屋チェーンでは、メールマガジンとSNSをうまく使い分けて集客アップに成功しました。メールマガジンは既存顧客層へリピートを促す内容を送り、SNSでは、新規顧客へ来店を促す内容を発信するといった具合です。
また、既存顧客層へ特別感を演出するために、通常メニューでは提供していない料理のクーポンを配布することも行いました。
これらが功を奏し、新規顧客、リピーターともに増加しています。
まとめ:コストをかけずに集客アップは可能
お店の負担になるような無理な割引などをしなくても、低コストで集客をアップさせる方法はたくさんあります。
また、新規顧客獲得のための施策だけでなく、ポイントサービスや購買情報・来店回数に応じた特典など、既存顧客に対する施策に力を入れることも重要です。顧客ロイヤリティを向上させることによる集客アップも目指しましょう。
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